ユニットを新規作成するだけの話。
この投稿はDelphi Advent Calendar 2015の17日目の記事です。
ところで皆さん何か忘れてませんか?
Object Pascal Advent Calendarじゃないですよ!Delphi Advent Calendarですよ!
もっと開発環境の話もぶっ込んでいきましょう!
(あれ…デジャヴ…?)
ユニットの新規作成
Delphiを使っていれば、当然ユニットなんて掃いて捨てるほど作成していることと思いますが、ここで作成されるコードのカスタマイズって意外とできないんですよね。
フォーム等であればリポジトリに登録してカスタムユニットを新規作成することはできるんですが、やはり通常ユニットを作成した段階で自分好みの状態になっていてくれるのが一番ありがたい。
そこでこのプラグイン
Template Replacerはそういったユニットのテンプレートをカスタマイズ可能にするDelphi XE4〜10 Seattle用プラグインです。
使い方は簡単で、パッケージをインストールしてツールメニューに追加される「Template Replacer」を選ぶだけ。すると以下のような画面が出てくるので、usesにあらかじめよく使うユニットを書いておくだとか、スレッドユニットの余計なお世話なコメントを削除しておくといったように、好きにカスタマイズすることができます*1。
上記画像を見れば一目瞭然ですが、テンプレートの指定は空のユニットに限らず設定可能です。スレッドユニットの作成や、コンソールプロジェクトのソースもカスタマイズできます。そして…。
プロジェクトオプションのカスタマイズ
「New Project」を選ぶと、dprではなくdprojのテンプレートをカスタマイズすることができます。
dprojはプロジェクトオプションが記述された設定ファイルです。つまりこれがカスタマイズ可能ということは、デフォルトのプロジェクトオプション*2を設定可能ということです。
これを利用すると、例えば「DCC_DcuOutput(ユニットの出力ディレクトリ)」と「DCC_ExeOutput(EXEの出力ディレクトリ)」を自分がよく使うパスに設定しておいたり、ビルド構成にDEBUGとRELEASE以外のものを最初から追加しておく…なんてことも(たぶん)できるようになります。個人的に出力パスの変更はよくやるので、これがあるだけでもかなり楽になります*3。
入手はこちらから
というわけで
このプラグインを導入すれば、あとはユニットを新規作成するだけの話ですね!(タイトル回収)